自動車保険会社には格付けがあります。自動車保険の格付けとは、その保険会社の保険財務力についての格付けです。簡単に言うと、契約にしたがって保険金を支払う能力があるかどうかということです。自動車保険会社は、スタンダード&プアーズという格付け会社が発表した格付けを、それぞれ公表しています。
自動車保険の格付けでもっとも高いのは「AAA」です。スタンダード&プアーズの中でも最高の格付けであり、保険財無力が極めて高いことを意味します。次に「AA」がきますが、「AAA」と変わらないクラスであるといって良いでしょう。その下の「A」は、日本の保険会社の大半が当てはまります。保険財無力は高いですが、事業環境の悪化に影響をされることもある、といった内容です。
これらはすべて公表されているので、誰でも見ることができます。保険会社を選ぶとき、変更を検討するときには、ぜひ注目してください。格付けで「A」の下に位置する「BBB」以上であれば、ほぼ問題はないと言えるでしょう。
自動車保険の保険料を少しでも安くしようと思ったら、毎年の自動車保険の更新のときに、その時その時の生活面や収入、車の利用状況等を反映させ、その時々に合った契約内容にする必要があります。
また転勤族などの人は、契約している保険会社が、各都道府県に支社などがあるとはかぎりません。そうなると、事故処理などがスムーズに進まない場合もあります。転勤の多い人は、通販型自動車保険でダイレクト契約を結ぶのが良いでしょう。そうすれば、転勤の際に、ネットで住所変更の手続きだけすれば良いので簡単です。
自動車保険の保険料には、いろいろな割引があります。
まずは、自動車保険の等級による割引です。自動車保険には1〜20までの等級があり、保険加入時は6等級からスタートします。無事故であれば、1年ごとに等級が上がっていき、無事故が続いて20等級になれば60%もの割引が適用されます。
また、自動車の安全装置などによっても、保険料の割引があります。ABS割引やエアバッグ割引などで、契約する車両に装備されているだけで保険が安くなります。自動車保険に加入するときには、どんな安全装置が装備されているのかを事前に確認しておきましょう。
さらに、年齢による割引もあります。18歳で自動車保険に加入する場合は「全年齢」が対象の保険に加入することになり、保険料はかなり高くなります。年齢は何段階かに設定されているので、その年齢になれば自動的に保険料が割り引かれることになります。この年齢割引は意外に大きいです。全年齢の対象の人が家族にいないときは、年齢割引を利用して保険料を下げるようにしましょう。
その他にも家族限定割引というのがあります。運転者を家族に限定するものなので、家族以外の人が運転して事故を起こしたときは保険がおりないので注意しましょう。