自動車保険の自損事故保険は、自損事故を起こした際に必要となりますが、かけておいた方が良い保険です。自動車事故は相手があるものとばかりはかぎりません。ガードレールや電柱に衝突したり、がけから落ちるなどの自損事故もかなりの割合であるのです。このような事故のときに効力を発揮するのが自損事故保険です。
また、自動車保険は、過失の割合によって支払われる保険金額が変わってきますが、自損事故や、こちらに１００％の過失がある場合、通常の車両保険や人身傷害保険が受けられないこともあります。ところが、自動車保険の自損事故保険をつけておくと、これらの補償がカバーされます。
自損事故を起こした場合は、多くの場合が自損事故保険の適用を受けることになりますが、飲酒運転や酒気帯び運転の場合は、この自損事故保険でも免責事項に該当します。自動車保険の免責事項をしっかり確認し、どのような場合に保険が適用されるのかを確かめておきましょう。
自動車保険には、事故付随費用担保という特約があります。これは、自動車事故で車が動かなくなったことで生じる、様々な費用に対して支払われるものです。
自動車事故を起こしてしまい、帰宅ができなくなってしまったとき、どこかに泊まらなければなりません。このときの宿泊費用や、宿泊設備までの交通費などは、自動車保険の事故付随費用担保で支払われます。また、帰宅したり、どこかに行くためにタクシーや交通機関を利用した場合も、自動車保険の事故付随費用担保が適用されます。自動車事故で動かなくなった自動車は、レッカー移動が必要になりますが、事故付随費用担保をつけておくと、レッカー移動の費用も保険から支払われます。
また、不幸なことに旅行に行く途中に事故にあってしまうこともあります。この場合、予定していた宿泊施設をキャンセルすることになる場合もあるでしょう。事故付随費用担保ならば、この場合のキャンセル料も負担してもらえます。事故付随費用担保は、保険会社によって特約のないところもありますし、ロードサービスの一環となっている保険会社もあります。保険会社に確認して、必要と思われる方はつけておきましょう。
自動車保険の対物賠償や自損事故保険などは、車両本体の補償を行うものなので、自動車に積んでいる荷物までは補償してくれません。ゴルフバッグやスキー板など、自動車に積んでいる荷物が、事故の際に壊れてしまったときの補償をしてくれるのが、自動車保険の身の回り品補償です。
ゴルフバッグやスキー用品などは、車のトランクに入れっぱなしにしている人も多いでしょう。後ろから追突されたときに、これらのものが壊れてしまうことは、よくあることです。身の回り品補償は、こうしたものを補償してくれるため、非常に助かります。
とくに追突事故は、いきなり後ろから追突されることもあり、避けることは難しいです。自動車保険の身の回り品補償ならば、追突されたときに壊れた物の買い換えの費用が軽減されます。自動車保険は、万が一のためにかけておくものなので、自動車のトランクにゴルフバッグなどを入れている人は、自動車保険の身の回り品補償をつけておきましょう。
自動車保険には、無保険車傷害保険があります。自動車を運転をする人は、自動車保険の任意保険に加入しておくのが常識ですが、任意保険に加入している人ばかりとは限りません。また、自動車保険に加入している自動車であっても、さまざまな理由から補償が受けられない場合もあります。自動車保険の無保険車傷害保険は、そういった事態に役立つ特約です。
無保険車とは、第一に任意保険に加入していない車両をいいます。ほかにも、加害者側の運転手が故意に車をぶつけてきたり、ひき逃げなどで相手が特定できない場合にも適用されます。さらに、年齢条件や家族特約などの条件に違反しているときは、保険が適用となりません。また、相手のかけている対人賠償保険の金額が、損害額を下回る場合にも、無保険車傷害保険が適用されます。